ボルネオ島サバ州で出会える個性豊かな動植物

豊かな自然に育くまれた東マレーシア、ボルネオ島に位置するサバ州は今も手付かずの自然が広がっており様々な動植物が生息しています。

今回はサバ州で出会えるユニークな動植物を紹介します。

まずはみんな大好きオランウータン

instagram:@suitkate 森の人

ボルネオ島と言えばオランウータン!と思い浮かぶ人も多いと思いますが、実はオランウータンに会える場所はそんなに多くないんです。現在は絶滅危惧種に認定されており、自然の中にいるオランウータンが生息している場所はボルネオ島の一部の地域、ダナンバレー自然保護地域(ラハダトゥ)やキナバタンガン川下流域スカウ村(サンダカン)です。数も減っており自然で生活しているのでそこに行けば絶対に出会えるとは限りません。

サンダカンのセピロックオランウータンリハビリテーションセンターは、オランウータンを野生に還すためのリハビリを行う施設です。1日に2度、餌やりタイムがあり10メートルほど離れた場所からその様子を見ることができます。入場料などの収入が、オランウータンの保護活動を支える収入源になりますので、機会があれば是非訪れたい施設です。

サバ州の玄関口コタキナバルにあるロッカウイワイルドライフパークは2007年にサバ州野生生物局によって造られた動物園です。この動物園でもオラウータンが見ることができます。できる限り自然に近いかたちで飼育をしているので檻ではなく広々とした場所で飼育されています。他の場所はコタキナバルから飛行機移動、陸路だと1日がかりで移動が必要ですが、ロッカウイワイルドライフパークならコタキナバルから日帰りツアーで行けますのでお勧めです。

オラウータンが見学できる場所(クリックするとウェブサイトに飛びます。英語)
・セピロック・オランウータン・リハビリセンター(サンダカン)
・ロッカウイワイルドライフパーク(コタキナバル)



テングザル

instagaram:@joanoutdoor テングザルもソーシャルディスタンス

テングザルはボルネオ島のみに生息している固有種です。その名のとおり、オスは天狗のように大きな鼻をもっています。マングローブ林や河川周辺の森林、湿地林などに生息していて、生息域はかなり限られています。草食性で、マングローブの若葉、木の葉類や果実や花などを食べます。

テングザルが見学できる場所
・クリアス/ガラマ川リバークルーズ(コタキナバル)

・タマウ川リバークルーズ(コタキナバル)

・ロッカウイワイルドライフパーク(コタキナバル)

・キナバタンガン川クルーズ(サンダカン)
ラブックベイ・テングザル・サンクチュアリ(サンダカン)

ボルネオゾウ

ボルネオゾウは世界最小のゾウだといわれています。鼻の長さとしっぽの長さがほぼ同じなんだそうです。アフリカゾウや他のゾウに比べると性格はおとなしく愛情深いと言われているんです。

instagram: @mxdavs 優しそうな目をしていますね

生息地はマリアウバシン、キナバタンガン川沿いや、、タビン、ダヌンバレーなどのジャングルを移動しながら暮らしています。移動する習性をもつボルネオゾウは常に同じ場所にいることはないので自然のゾウに遭遇できるのは本当に稀だそうです。ロッカウイワイルパークならゆっくりと観察ができます。水浴びしてる姿がとても可愛いです。

ボルネオゾウが見学できる場所

・ロッカウイワイルドライフパーク(コタキナバル)

・キナバタンガン川クルーズ(サンダカン)

マレーグマ

Instagram: @paulwright7989  しぐさが可愛い!

世界最小の熊です!胸元の黄色い模様が太陽の光の輪に見えるので、サンベアーと呼ばれております。ネックレスを付けているみたいで可愛いですね。木登りが得意で、鋭く強い爪で木の皮を剥がして中にすむ蟻や昆虫をとって食べたり、地面に穴を掘ったりします。中におじさんが入っているんじゃないかと動きが面白くて可愛いと人気のマレーグマですが、実は絶滅危惧種にも指定されているんです。「マレーグマ保護センター」としても知られるボルネアンサンベアコンサベーションセンター(Bornean Sun Bear Conservation Center)ではボルネアンサンベアーを野生に還すための取り組みを行う施設で野生に近い状態で観察することができます。

ロッカウイ動物園も愛らしいマレーグマに会えます!二本足で立っている姿が本当に可愛い!!

マレーグマが見学できる場所

・ロッカウイワイルドライフパーク(コタキナバル)

・ボルネアンサンベアコンサベーションセンター(サンダカン)

続いてボルネオ島に来たら一度は見てみたい 世界最大の花ラフレシア

instagram:@n.deriy_dido 綺麗に咲くラフレシアが見れたあなたはラッキー

ラフレシアは、ブドウ科植物の根だけに寄生する全寄生植物です。雄花と雌花があり、死臭もしくは便所臭と例えられる腐臭いを放ち、ハエをおびき寄せて受粉していると言われますが、今まで見学したラフレシアで臭いがしたものはありませんでした。サバ州に生息するラフレシアはRafflesia PriceiiとRafflesia Keithii とRafflesia Tengku-Adliniiの3種。12カ月に1度、咲くか咲かないかといわれる幻の花、ラフレシアは、開花時期の予想が難しく今のところ確実に見る方法はありません。しかも開花したあとは、5~7日ほどで枯れてしまうので綺麗なラフレシアを見学する機会に恵まれたら、それはとてもラッキーなことです。サバ州でラフレシアが見られる確率が高い場所としておすすめなのは、キナバル国立公園のポーリン温泉付近、クロッカー山脈にあるラフレシアインフォメーションセンター、マフアの森です。花ば咲けば、通りに「ラフレシアの花 開花中」と看板を掲げ観光客に公開しています。ラフレシアインフォメーションセンターには電話で開花しているか確認が必要です。

タンブナンラフレシアインフォメーションセンター

電話番号:+60 88 899 589、+60 88 899 588

ウツボカズラ


ウツボカズラは東南アジアが分布の中心で、インドネシア、マレーシアに種類が多く、このボルネオ島では約36種類が存在しているそうです。袋に虫が落ちるとやがて虫は溶かされてウツボカズラの栄養になります。ちょっと面白い植物で私は大好きですが虫の世界では恐ろしい罠ですね。湿った場所で生育するため、ジャングルの中の湿気の多い場所でよくみられます。ツアーで行かれる場合はキナバル公園をおすすめ致します。年間を通してたくさんの種類のウツボカズラを見ることができます。

ボルネオオオカブト

男の子の心を鷲巣かみにするカブトムシ。ボルネオ固有種の「モーレンカンプオオカブト」ボルネオオオカブトとも呼ばれます。

森でキャンプをしているとライトに飛んできたりしますがやはり迫力が違います。何といっても3本角はカッコイイですよね。絶対に会いたいという方にはキパンディバタフライパークがお勧めです。キパンディバタフライパークには昆虫博物館があり、そこには500種を超える蝶や3000種を超える昆虫が展示されています。事前予約が必要となりますが、夜に白い布に照明を当てて光に集まってくる昆虫を観察するナイトトラップのアレンジも可能ですので、そこで生きたボルネオオオカブトに出会えるかも知れません。残念ながら生きた虫を持ち帰ることはできませんが、標本の販売もあるので是非ゲットして帰りましょう。

キパンディバタフライパーク

マレーシアの国蝶アカエリトリバネアゲハ

首の赤い部分が特徴のアゲハです。美しいですよね。ボルネオだけでなく半島部でもみることができます。

サバ州ですとキナバル公園やポーリン温泉、マフア滝、そしてロッカウイワイルドライフパークの敷地の中に飛んでるのを見たことがあります。大きいものだと15cmくらいのもいるのでボルネオオオカブトと同様迫力があります。そんなに目立っていいんですかというほど美しいです。

他にも魅力的な動植物が沢山生息しています。是非コロナが落ち着いたら会いに来てくださいね。

**サンダカン やラハダトゥを含むサバ州東部は自然が多く沢山の動物に出会える場所ですが、日本の外務省より渡航中止勧告が出ています。渡航警告が引き下がり安心してお越しいただけるようになった際の情報として記載させていただいてます。ご旅行される際は、現地の情報をしっかり確認して自己責任のもとご旅行下さい。
▸ 外務省海外安全ホームページ


**コロナの影響で営業時間が予告なく変更されます。行かれる前に最新の情報をご確認ください。

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