ハリラヤのパーティーに行ってみた!

ムスリムの方の断食(ラマダン)がついに明けました!断食明けのお祝いは世界的にはイードという呼び名で知られていますが、マレーシアでは一般的にはリラヤと呼びます。ハリラヤ明けにムスリムの方に挨拶する場合は「Selamat Hari Raya!!(スラマッ ハリラヤ)」と言ってみましょう。マレーシアでの今年2022年は5月3日がハリラヤと言われていましたが、新月の観測が早かったため前倒しの5月2日に変更となりました。ハリラヤは祝日として初日より3日間、学校などは土日を含めてハリラヤのある週はお休みになるので、だいたいのムスリムの方は1週間前後の大型連休をとります!日本でいうゴールデンウィークに近い休暇の長さです。初日は家族で祝い2日目以降にはだいたいオープンハウスと言って親戚や友人などを家に招待して食事やお菓子などをふるまってパーティーのような感じでにぎやかにお祝いします。コロナ禍の影響で2年間盛大なパーティーができなかった分、今年はやっと皆で祝うことができます!今回はケニンガウ地区の村でコショウ農園を営む家族のハリラヤパーティーにお邪魔しました。家のすぐ隣はコショウ農園でコショウの木がいっぱい!ちょっと見学させてもらいました。白コショウと黒コショウがよく売られていますが、実はこの2つ、コショウにするまでの工程が違うだけで、収穫する木は同じ!!黒コショウは実が緑の時に収穫して天日干しにしたもので、白コショウは実が赤く完熟するまで待ち、収穫後水に浸して皮を取ってから天日干しにするそうです。マレーシアで白コショウが少し高い値段なのが納得。白コショウの方が少し手間がかかっているからなんですね!

コショウの木。こんな感じなんですね~。高さは2メートル前後くらいでした。
コショウの実です!緑から完熟する赤に変わっている途中ですね!

さて、見学後は家の庭先にてハリラヤのごちそうをいただいてきました。料理は家族みんなで手作り!ブッフェ形式で並んでいますので、自分が食べたいものを好きなだけ取って食べます。味付けはご飯によく合うカレーやレンダンなど辛めで濃い味付けになっているものが多いです。料理の種類はそれぞれの家族で異なり、その家でのパーティー定番メニューが並びます。オープンハウスではムスリム以外の家族や友人も気軽に訪れみんなでワイワイ楽しみます!

カレーやレンダン、サンバルなどスパイシーなメニューが多いです。
もち米をココナッツミルクで炊いたものにおかずを色々のせていただきました!

そしてみんな大好きなのがクイラヤと呼ばれている、ハリラヤのおやつたち。こちらもその家庭よって用意するものは多種多様!買ってきたものを盛りつけたり、ハリラヤ前に家族で沢山手作りのお菓子を用意するところもあります。ケーキやチョコレートなどの洋風スイーツや、オンデオンデなどの伝統菓子など最近は結構何でもアリです。シロップジュースやフルーツパンチなどもありました。サバ州のファミリーはみんなフレンドリー。訪れたお客さんたちは料理やお菓子は1度ではなく、おかわりもオッケー。満足するまでしっかりいただきます。招待した側も自分たちの料理を喜んでたくさん食べてくれる方が嬉しいそうです。少しだけしか食べていない人がいたら、「もっとあるから、どんどん食べなさい!」と高確率で言われます笑

キャンディーや手作りクッキーなどのクイラヤ。

このようなパーティーが数日にわたり続きます。機会がある方は是非参加してみてくださいね!

次回は、ハリラヤパーティーで出るようなマレー系の料理を食べてみたい!という方にピッタリのマレー料理が食べられるレストランのご紹介です。お楽しみに!!

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